家族の介護に関して抱えられやすい悩みとして挙げられているのは、介護のストレスを発散することができないというものです。家族を介護することは、一般的に想像されている内容よりも過酷であることが多く、家族だからこそ感じてしまうストレスというものも少なくありません。そんなストレスは、何らかの方法で発散する必要があるものの、家族の介護に追われてなかなかストレスを発散できるタイミングや場所を確保できないという人も多いのです。その結果、どんどん介護やそれ以外のストレスが蓄積されていき、虐待などに走ってしまうことを恐れている人は多いといわれています。
このような家族の介護に関するストレスを悩みとして抱えている人は、誰かに話を聞いてもらうだけでも気持ちが楽になるケースが多いです。そのため、友人や知人、知り合いに話したくない場合は、介護サービスの関係者などに話すことでストレスを解消できる可能性があります。話すだけでは解消できないのであれば、ストレスの原因となるものを解消したり、介護している家族を一時的に介護施設に預けるなど、環境を変えていくようにすることも必要といえます。
ほかにも、家族の介護に関する悩みとして多くの人が抱えているのが、介護によって体調を崩してしまうことです。介護は想像以上に肉体労働であり、精神的な負担も多いとされています。このため、無理に家族を介護していくうちに腰を痛めたり、精神的に病んでしまうなど深刻な悩みを抱えることもあるのです。